カンボジア: 2007年9月アーカイブ

 カンボジアの中央部に位置する巨大な湖トンレサップ。この湖上に散らばる水上集落のひとつコンポンルアンで、水上集落で初めてともいわれる試みが始まりました。生活のための洗濯・食器洗い・トイレなどの排水が垂れ流され汚染された湖の水をろ過して、飲める水にし、老人や乳幼児を抱える家庭を対象に安価で提供するプロジェクトです。

浄水装置のやぐら 浄水装置は、貯水タンクやろ過装置などを船上やぐらに設置しました。全ての工事が7月末に終了。首都プノンペンにおける水質調査、浄水装置の管理と利用について住民のミーティングと管理者の選出などを経て、9月3日に販売を開始しました。噂を聞きつけた住民が自分の小船でやってきて購入し、利用しています。20リットルの安全な水が、水上市場の相場で2000リエル(60円)ですが、このプロジェクトではその4分の1の価格、500リエル(15円)で販売しています。この売り上げは、ろ過装置のフィルターの洗浄などメンテナンスや管理者の手当てに充当し、持続可能な水の供給を行います。

 このプロジェクトは安全な飲料水を住民に提供するだけでなく、2002年から実施している水上教会の水浴びプログラムにも利用され、住民特に子どもの衛生教育にも役立っています。今回の設置は、「公益信託 今井記念海外協力基金」と「日本カトリック海外宣教者を支援する会」の助成と日本の支援者の方々の援助を受け実現しました。

 

浄水装置の管理人さん

安全な水へのアクセスが、コンポンルアン水上村の住民の健康・衛生につながり、未来を変えていくための呼び水となることを願っています。

*JLMMから現在水上村に派遣されている高橋真也の活動体験レポート全文掲載のサイト「まさカン!」はこちら

カンボジアの首都プノンペン郊外、ステンミエンチェイ地区ゴミ集積場の一角から、ピカピカの屋台が動き出しました。
 この地区には、プノンペンのゴミが山積みされ、ゴミの山からリサイクル可能なものを拾い出し、現金化して生計をたてている人々が住んでいます。この地区の人々とJLMMが関わり始めたのが1998年。115世帯の子どもたちを対象に衛生教育・識字教育を実施してきました。今後2010年、ゴミ山閉鎖の計画に伴い、唯一の収入源を失う人々が、閉鎖後も生計を立てていけるよう、お菓子生産のトレーニングと屋台の貸し出しをおこなう「屋台プロジェクト」が企画され、住民の女性グループを中心に準備してきました。

屋台スタッフ 9月5日午前9時、「屋台プロジェクト」のオープニング式典がスタート。地域の僧侶とカトリック司祭によって、できたばかりの新品屋台が祝福され、トレーニングを受けた8名の男女が、アジア版クレープ「ロッティ」を焼き始めます。50名近くの招待客と住民が皆屋台を取り囲み、初めてのロッティの焼き上がりを待ちます。日差しと鉄板の熱さに耐えながら、屋台スタッフの焼き上げたできたてのロッティに、「美味しい!」の声が沸き起こりました。

 屋台のブランド名は「プチュアップ・クデイサンクム」。クメール語で「希望がつながる」という意味です。屋台が希望のシンボルとして街に繰り出し、人々の出会いとつながりの中で希望をつなげていく、そんな思いを込めました。

 現在7台の屋台が稼動中。小学校や縫製工場の前で、1日30から40枚のロッティが売れています。近日中にプノンペン市内にも進出予定です。今ゴミを拾って生活している人たちで、屋台の仕事の希望者も増えています。衛生・食品に関する講師も招き、トレーニングに励んでいます。お菓子商品開発には、今年7月に実施された「ニコラバレ・グループ 体験ボランティア」のボランティアさんが2週間滞在し、技術的な指導やアドバイスを受けました。
 目標は屋台100台。最初の20台は「フェリシモ地球村の基金」の助成を受け、徐々にその数を増やしています。
 
 今後も屋台スタッフの皆さんの生活の自立、「屋台プロジェクト」自体の経済的自立のために、当分の間支援が必要です。ゴミ山から始まった新たな道を歩もうとしている人々に、応援をよろしくお願いします。そしてぜひ一度、この美味しいロッティを味わいに、カンボジアを訪れてください!

 9月1日に東京・成田空港を出発し、ベトナム・ホーチミン市に飛び立った11名のメンバーが、4日に陸路国境を越えてカンボジア入り、11日に帰国しました。  

 今年5回目を迎える、「日本女子修道会総長管区長会」の体験学習としてJLMMが企画、 クチトンネル地上に残された戦車実施しました。

 ホーチミン市では現地修道会が関わる障がい児施設訪問やカトリック教会訪問。またベトナム戦争の傷跡を知るため「戦争証跡博物館」を見学し、アメリカからの攻撃に対抗するため構築された250キロに及ぶ「クチトンネル」の一部を実際に歩きました。

 カンボジアでは首都プノンペンにてはJLMMが活動するゴミ集積場を歩き、子どもたちを対象とする衛生教育・識字教育プロジェクトをおこなう「子どもの家」を訪問。そして今回は集積場住民の現金収入確保のための「屋台プロジェクト」オープニングセレモニーに参加者全員出席しました。ポルポト時代の記憶を残す「トゥールスレン刑務所」や虐殺の現場となった「キリングフィールド」を歩きました。

 プルサート州コンポンルアン地区の水上村に1泊。水上集落に住む子どもたちと交流しました。シャムリアップ州では、JLMM2005年度派遣の重富浩子が新たに派遣された市内クナトゥメイ村のセンターを訪問し、青年や子どもたちとゲームやダンスを楽しみました。日本からのツアー参加者は「ドラえもん音頭」を披露、子どもたちはすぐに覚え、一緒に踊りの輪に加わりました。

 もちろんアンコール遺跡群もたっぷり鑑賞。アンコールワットの背後から立ち上がる日の出も素敵でした。 ベトナムとカンボジアの2カ国をまわる中で、この2つの国が経験した歴史、現在の関係について知り、考え、体験を分かち合いました。またベトナム、カンボジアでの人々との出会い、ふれあいの中で、本当の「幸せ」とはなにか、生きるとはどういうことか、感じて学ぶ旅となりました。

参加者の皆さんからのひとこと感想集です。

◆ 「ベトナムとカンボジアの歴史・文化・現地の教会の現状、またその活動になどに触れることのできる、本当に内容豊かで恵まれた旅でした。」

◆ 「最も良かった体験は、瞳の輝く子どもたちとの触れ合いだった。この子たちが成長しても、武器を持つ大人にならないように、祈りたいと思う。もう一度、カンボジアに来たい気持ちです。」

シャムリアップ市クナトゥメイセンターで子ども達と 「一度来てしまったら、また来たくなる魅力的な国ですね。」

◆ 「ベトナムやカンボジアが戦争や内戦、政変による大量殺戮の苦しみにあったとき、私たちは高度経済成長期で『のほほん』と暮らしていたことに、申し訳なさを感じました。マスコミの報道などで、2つの国のおかれている状況は知っていたつもりでしたが、やはり、この目で見、体験しないと現状は理解できないと実感しました。JLMMのツアーですので、安心して、2つの国の悲惨な歴史や、現在の諸所の課題、特に貧困を味わい、自分の枠を広げるために、とても素晴らしいツアーですので、多くの方々に参加していただきたいと思います。自分を変えるチャンスです。」

◆ 「様々なことを感じ、考えさせられました。ベトナムとカンボジアの歴史や、生活している現状の一部に触れた中で、複雑な実態を知り、私の気持ちも複雑でした。戦争や紛争の中での大量虐殺は、本当にむごたらしくひどいものです。しかし、形は違っても、神様からいただいた尊い命が軽んじられていること、痛め続けられ、虐げられていることは、私たちが生きている現代社会の中でも続いているということに気づかされました。カンボジアの経済が潤わないこと、貧困から抜け出せない人々の現実には裏があることを、ものすごく腹立たしく思っていましたが、私自身の便利な生活や食生活も同じように、弱い立場の人々の生活を踏みにじっている面があることを否めないことと結びつき、心痛い思いがあります。しかし、気づきをいただいたことは大きな恵みですので、感謝です。見たこと感じたことを伝えること、祈りやミサの中でこのような中にある方々を思い出し、ささげることで、つながって生きたいです。一人ひとりの思いや願い、働きがつながって、ゆっくりでも主の御国が実現することを願い、信じて。」

◆ 「JLMMの活動の実態を知り、現地でパワーを感じました。日本の若者がこの活動を知り、養成され、輪が広がっていけばよいと願っています。高齢期の私が参加でき、スタッフの皆様に心から感謝申し上げます。」

◆ 「還暦という節目に、いい体験でした。第2の人生の歩き方が、少し見えたように思えて嬉しい限りです。一歩を踏み出せたら本当にいいナー、と希望しています。『百聞は一見にしかず』。たくさんの方々も体験できたらいいですね。」

◆ 「たくさんの体験、出会いがあり、とても感動(ショックも含め)をいただきました。参加して本当に良かったと思います。(次回ツアー参加希望者の方へ)体力に不安があると参加を迷っている方⇒日本の夏の暑さに耐えられればOKです。」  

 来年も夏に企画予定です。修道女以外の方もご参加いただけますので、ぜひお問い合わせください。

 詳細はJLMMホームページやニュースメールでご案内します。また次回ツアーの予定もございますので、お気軽にお問い合わせください。  

このアーカイブについて

このページには、2007年9月以降に書かれたブログ記事のうちカンボジアカテゴリに属しているものが含まれています。

次のアーカイブはカンボジア: 2007年10月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

カンボジア: 2007年9月: 月別アーカイブ

Powered by Movable Type 4.13


-----------------

携帯サイト
【JLMM★Flash News】
いつでもどこでも、JLMMからのイベント・ツアー情報をいち早くケータイでキャッチ!
Flash News for mobile

-----------------

【ディープ★inside★アジア】       
JLMM派遣者がカンボジア・タイ・東ティモール現地からお届けするアジアの深~い話。
【ディープ★inside★アジア】ケータイ版は↓こちら
Hot News for mobile