2008年9月 5日

サエンクバールタック

久しぶりのホットニュースです!

日本で8月15日は終戦記念日。お盆の季節でもあるわけですが、この日、コンポンルアン水上村でも特別な行事がありました。
それは、「サエンクバールタック」と呼ばれるお祭りです。
サエンは「お供えする」、クバールは「頭」、タックは「水」という意味です。
雨季に入り、河川、湖の水かさが増し始めるこの時期に行われるので、このような名前がついたようです。

このお祭りは、カンボジアのお祭りではなく、中国やベトナム仏教の風習です。
私たちで言う「お盆」にあたり、亡くなった先祖を思い起こす行事です。
コンポンルアン水上村は、カンボジア人よりもベトナム人が多いので、檀家さんたちが集まって、お寺では盛大なお祭りが行われていました。
お祭り大好きの私は早速お寺に駆けつけました。

前日の14日夜からこのお祭りは始まります。
夜7時ごろお寺に行ってみると、お寺の中にはたくさんの人。
そして、お寺の横に設置された特設ステージ(大きな舟)には、それを上回る人の群れ。200人ぐらいいました。
お寺の中で、尼さんが神妙な顔で、長~いお経を読んでいる間、特設ステージでは子どもたちがはしゃぎまわり、若者たちが大声でおしゃべりをしています。
その周りには、たくさんの物売りたちの舟。
子どもにお菓子を売ったり、若者向けにコーヒーや食べ物を売っているのです。
水上村の露店は、舟なのです。
雰囲気を堪能して、夜9時ごろに私は帰りましたが、子ども達は深夜まで遊んでいるようでした。

次の日のお昼も、再びお寺に遊びに行きました。
そこでは、精進料理(お肉が入っていない料理)が青年達に振舞われ、みなでご飯を食べていました。
子ども達にはおいしいぜんざいをあげていました。
みんなが集まり、楽しく過ごすお盆の雰囲気に、私の参加できて大満足でした。

子ども達と一緒に、夜の寺へ

<子ども達と一緒に、夜のお寺へ>


夜が更けるほどお寺に遊びに来る人の数は増えます
<夜が更けるほどお寺に遊びに来る人の数は増えます>

儀式を行っている様子
<儀式を行っている様子>

訪れた人皆に振舞われる精進料理。生春巻きが美味
<訪れた人みんなに振舞われる精進料理。生春巻きが美味>

子ども達に振舞われる甘いぜんざい。これも美味
<子ども達に振舞われる甘いぜんざい。これも美味>

ぜんざいをもらって大喜びの子ども達
<ぜんざいをもらって大喜びの子ども達>


2008年5月28日

生まれ変わり

以前カンボジアの人が生まれ変わりの信仰があることをお伝えしましたが、
今回もそのお話の続きです。

カンボジアの人は、「まゆつば」ものの話をするのが好きです。
最近もっぱら話題になっているのは、「恐怖の携帯電話」です。
携帯の着信に、3桁の番号(海外からの電話などは、3桁表示です)が表示され、
かつ、その番号が赤い色で表示された時(白黒表示の携帯ではそんなことは起こり得ないのですが)、
その電話に出たら死んでしまうという噂です。

赤い3桁の番号に出たら、「携帯が爆発する」とか、「あらゆる所から血が出て死ぬ」とか、
とっぴな話なのですが、「○○の町で6人死んだ」とか言って、信じているのです。
そんな話を聞いてバカにしてる私も、内心ビビッています。

さて先日、お酒の席で、ふと、「生まれ変わり」の話になりました。
第一次世界大戦後、日本の兵士がカンボジアにも、私の住んでいる町にも進駐してきましたが、
そんな話をしている時に、「そういえばバッタンバン(カンボジアの都市)に、日本人の生まれ変わりがいる」という話になりました。

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2007年11月18日

2007年 プチュムバン!

去年と同様、カンボジアのお盆に当たる『プチュムバン』の季節、長い連休がありますので、家にじっとしていられずに、一人で、行ったことのない地域へと出かけていきました。
そのレポートをお送りしたいと思います。
(去年は『プチュンバン』と表記していましたが、『プチュムバン』の方が原音に近いので、改めました。)

今年も去年同様、お盆に入ったその日から、プチュムトムという最後の日までの15日間、毎朝お寺で行われる、『ボッホハイバン』の行事にも参加しました(ホットニュース『プチュンバン』を参照)。

先祖を弔うこの行事に参加することは、仏教徒の義務ですが、7つのお寺に回ることが良いとされているそうです。

さて、これまた去年同様、カトリック教会で行われるお盆の時期のミサにも参加して来ました。
去年はバッタンバンという州を中心にたくさんの地域を回りましたが、
今年はコンポンチャム州という、初めて訪れる州で、一箇所に落ち着いた滞在をしてきました。
行った場所は、「クドル ルー」という地域で、それはそれは田舎の村でした。
この村は、コンポンチャムという都市から船に乗って1時間半ほどした所にあります。
日本のODA援助で作られた立派な橋『きずな橋』が、この村のある島と都市を結んでいます。

さて、この村にある教会は、120年以上前からの長い歴史のある教会ですが、一度ベトナム戦争の時代に、アメリカの爆撃によって教会を壊されました。その後再建された教会は、小さく、つつましい建物ですが、カトリック信者の家がその建物を囲むようにして住んでいます。
先祖の霊をしのぶ儀式、みんなで持ち寄る料理を分け合っての食事など、この季節ならではのミサにあずかることができました。
それに、2日間続いた夜のダンス。古い教会のあとを巡ったり、友達とバイクを飛ばしてミックスジュースを飲みに行ったり…。
とても楽しい休日をすごすことができました。

今回コンポンチャムに旅をするにあたり、楽しみにしていったことが1つありました。
それは、チャム族(イスラム教の人たち)に会うことです。
コンポンチャム州はその名の通り、昔からチャム族の人が多く住んでいる地域なのです(『コンポン』は「港」の意味です)。
期待していった通り、コンポンチャムの町の中でも、たくさんのチャム族の人たちを見かけることが出来ました。
チャム族の人たちは、男性はターバンのような帽子、女性はスカーフと、独特の格好をしているのですぐに分かるのです。
私が訪れた「クドル ルー」という地域も、ほとんどの家がチャム族の家でした。
モスク(イスラム教のお寺)を訪れることはありませんでしたが、どこかカンボジアではない異国の地に踏み入れたようで、イスラムの雰囲気を存分に楽しむことが出来ました。カンボジアは仏教を信じる人が人口の9割を占めますが、その次に多いのは、イスラム教徒なのです。

初めて訪れた土地でしたが、ゆっくりとした時間の中で、どこか懐かしい田舎の原風景に囲まれながら過ごした今年のプチュムバン。
忘れられない思い出となりました。


PA110037.jpg各家庭で用意した料理と、人型の紙をお供えして、先祖の霊を敬うミサ

PA110060.jpgミサの後はその食事をみんなで分け合います

PA120086.jpgスカーフをまとう、チャム族の女性たち

2007年11月12日

珍味シリーズ 「ウサギ」

ヤギやスズメ、アリやカエルといった食べ物レポートをお届けしてきた、皆さんお待ちかねの珍味シリーズです!

大家さんがどこかにお出かけして、帰ってくると真っ先に私に声をかけてきました。 「まさや、これを見てみろ!」と。何やら大きなズタ袋を持っています。
大家さんは私がホットニュースを書いていることを知っていますので、何か面白いことがあると、いつもすぐに教えてくれます。
うれしい心遣いです。

大きな袋の中をのぞくと、生きたウサギが一羽入っていました。
それを見て、聞かずとも分かりました。きっと食べるつもりなのです。
「友達が買ったんだ。今日はその友達の家でパーティだな、まさや」と、豪快に笑っていました。
彼の友達が彼にウサギを託したのは、そのウサギを「さばく」ためなのです。

いつも大家さんが釣りに行っている川へと場所を移動し、そこでウサギをさばきました。

「家でさばかないの?」と聞くと、
水がたくさんあるところの方がさばきやすく、汚れないそうです。
それに、子どもがいる女性はウサギを食べるのを好まないから、大家さんの奥さんの前でさばきたくないとのことでした。
そんな配慮をする割には、大家さんの長女で、「私もウサギ年なんだ!」と、ウサギを見て喜んでいた幼いレカナちゃん(9歳)の目の前で、
ウサギの頭をトンカチで叩き殺していたのですが...。

何も道具を使わずに、手だけで、上手に大家さんはウサギの皮をはぎ、内臓を取り出して、包丁で分けるだけの状態にしていきました。
私の日本の実家では、ウサギを飼っていますので、それを見ていて気持ちが悪くなってしまいましたが、
生き物の命を頂くということは、こういう過程を経るのだと勉強するために、ずっと見ていました。

その後、大家さんのお友達の家に行き、ウサギは上手に切り分けられました。
それを見ていたあるおばちゃんが、「私はこんな風にさばかれている様子を見たら、食べる気がしなくなるわ」と言っていました。
日本がスーパーなどできれいに肉が包装されて売られているのに対し、カンボジアでは、鶏などはまるまるの姿で売っており、自分でさばかれなければなりません。ですので、カンボジアの人がそういった感想を持つことは、何とも不思議な感じがしました。

ウサギのモモ肉はステーキに、他の部位は小さいブツ切りにされて、旬のたけのこ入りのおいしいスープになりました。
養殖が簡単な白いウサギに比べ、森に生息する野生のウサギは、値段が高く、味も全然違います。
その肉の柔らかいこと、柔らかいこと。柔らかい子ウサギの肉は、お店で食べると、モモ1つで一皿10000リエル(300円)以上もする高級品です。
ありがたく、おいしく頂いたのでした。

PA200213.jpg足を縛られ、観念したウサギPA200215.jpg上手に皮をはいでいく大家さん

2007年11月11日

怪魚現る!

田舎の家の大家さんが床屋の仕事をサボって、いつものように、ボン・ソムナニュ(「投網」の意。ホットニュース『投網シーズン』を参照)から帰ってくると、
「まさや、すごい情報を釣り仲間から聞いた。怪魚が現れたそうだ!」と言うのです。

どうやら、仕掛け網に、見たこともない魚がひっかかり、それが新聞にものって、ちょっとした近所の話題になっているとのこと。
ホットニュース魂がうずいたので、早速その魚を釣った人の家へと行くことになりました。

バイクで道を運転していると、人だかりが出来ている家が見えてきました。
見物人が押し寄せているようでした。
高床式の家の下に、小さいプールが作られており、その中に問題の怪魚がいました。 人の波を分けてプールを覗き込んでみると、何やら暗く長い影が見えました。
怪魚が怪魚たるゆえんは、その長さにあるようです。
すごく太いうなぎを、かなり長くした感じの魚でした。
息をするために怪魚が水面に上がってくると、ますますはっきりとその姿が見えました。

その魚を釣った人にインタビューを試みました。
「この魚がかかっていてビックリしたよ。長さは1メートル30センチでうろこは無い。トンレサップ湖(カンボジアの中央に位置する、とても大きな淡水の湖)には、大きな魚がたくさんいるけど、こんな魚はみたことないよ。アフリカにいる魚みたいだ。明日州の漁業局が、調査のためにこの魚を引き取りにくるから、今日見れてラッキーだったね。」

怪魚と聞いていて、目が8つぐらいあって、キバを持つような、変な魚をイメージしていたのですが、実際に見たその魚は、間延びしたながーい胴体で水の中でおとなしくしており、好奇の目にさらされている哀れな魚に見えました。
みんなにこの魚の名を聞いてみたのですが、返って来る答えは、「怪魚(奇妙な魚)」でした。
みんな見たことない魚で話題になっているのだから、名前が分からないのは当たり前ですね。

PA200233.jpgながーーい胴体をした怪魚。 PA200243.jpgおしよせる見物人の波。 PA200245.jpg見物人が、心ばかりのお金を置いていきます。

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