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2007年11月 アーカイブ

2007年11月18日

2007年 プチュムバン!

去年と同様、カンボジアのお盆に当たる『プチュムバン』の季節、長い連休がありますので、家にじっとしていられずに、一人で、行ったことのない地域へと出かけていきました。
そのレポートをお送りしたいと思います。
(去年は『プチュンバン』と表記していましたが、『プチュムバン』の方が原音に近いので、改めました。)

今年も去年同様、お盆に入ったその日から、プチュムトムという最後の日までの15日間、毎朝お寺で行われる、『ボッホハイバン』の行事にも参加しました(ホットニュース『プチュンバン』を参照)。

先祖を弔うこの行事に参加することは、仏教徒の義務ですが、7つのお寺に回ることが良いとされているそうです。

さて、これまた去年同様、カトリック教会で行われるお盆の時期のミサにも参加して来ました。
去年はバッタンバンという州を中心にたくさんの地域を回りましたが、
今年はコンポンチャム州という、初めて訪れる州で、一箇所に落ち着いた滞在をしてきました。
行った場所は、「クドル ルー」という地域で、それはそれは田舎の村でした。
この村は、コンポンチャムという都市から船に乗って1時間半ほどした所にあります。
日本のODA援助で作られた立派な橋『きずな橋』が、この村のある島と都市を結んでいます。

さて、この村にある教会は、120年以上前からの長い歴史のある教会ですが、一度ベトナム戦争の時代に、アメリカの爆撃によって教会を壊されました。その後再建された教会は、小さく、つつましい建物ですが、カトリック信者の家がその建物を囲むようにして住んでいます。
先祖の霊をしのぶ儀式、みんなで持ち寄る料理を分け合っての食事など、この季節ならではのミサにあずかることができました。
それに、2日間続いた夜のダンス。古い教会のあとを巡ったり、友達とバイクを飛ばしてミックスジュースを飲みに行ったり…。
とても楽しい休日をすごすことができました。

今回コンポンチャムに旅をするにあたり、楽しみにしていったことが1つありました。
それは、チャム族(イスラム教の人たち)に会うことです。
コンポンチャム州はその名の通り、昔からチャム族の人が多く住んでいる地域なのです(『コンポン』は「港」の意味です)。
期待していった通り、コンポンチャムの町の中でも、たくさんのチャム族の人たちを見かけることが出来ました。
チャム族の人たちは、男性はターバンのような帽子、女性はスカーフと、独特の格好をしているのですぐに分かるのです。
私が訪れた「クドル ルー」という地域も、ほとんどの家がチャム族の家でした。
モスク(イスラム教のお寺)を訪れることはありませんでしたが、どこかカンボジアではない異国の地に踏み入れたようで、イスラムの雰囲気を存分に楽しむことが出来ました。カンボジアは仏教を信じる人が人口の9割を占めますが、その次に多いのは、イスラム教徒なのです。

初めて訪れた土地でしたが、ゆっくりとした時間の中で、どこか懐かしい田舎の原風景に囲まれながら過ごした今年のプチュムバン。
忘れられない思い出となりました。


PA110037.jpg各家庭で用意した料理と、人型の紙をお供えして、先祖の霊を敬うミサ

PA110060.jpgミサの後はその食事をみんなで分け合います

PA120086.jpgスカーフをまとう、チャム族の女性たち

2007年11月12日

珍味シリーズ 「ウサギ」

ヤギやスズメ、アリやカエルといった食べ物レポートをお届けしてきた、皆さんお待ちかねの珍味シリーズです!

大家さんがどこかにお出かけして、帰ってくると真っ先に私に声をかけてきました。 「まさや、これを見てみろ!」と。何やら大きなズタ袋を持っています。
大家さんは私がホットニュースを書いていることを知っていますので、何か面白いことがあると、いつもすぐに教えてくれます。
うれしい心遣いです。

大きな袋の中をのぞくと、生きたウサギが一羽入っていました。
それを見て、聞かずとも分かりました。きっと食べるつもりなのです。
「友達が買ったんだ。今日はその友達の家でパーティだな、まさや」と、豪快に笑っていました。
彼の友達が彼にウサギを託したのは、そのウサギを「さばく」ためなのです。

いつも大家さんが釣りに行っている川へと場所を移動し、そこでウサギをさばきました。

「家でさばかないの?」と聞くと、
水がたくさんあるところの方がさばきやすく、汚れないそうです。
それに、子どもがいる女性はウサギを食べるのを好まないから、大家さんの奥さんの前でさばきたくないとのことでした。
そんな配慮をする割には、大家さんの長女で、「私もウサギ年なんだ!」と、ウサギを見て喜んでいた幼いレカナちゃん(9歳)の目の前で、
ウサギの頭をトンカチで叩き殺していたのですが...。

何も道具を使わずに、手だけで、上手に大家さんはウサギの皮をはぎ、内臓を取り出して、包丁で分けるだけの状態にしていきました。
私の日本の実家では、ウサギを飼っていますので、それを見ていて気持ちが悪くなってしまいましたが、
生き物の命を頂くということは、こういう過程を経るのだと勉強するために、ずっと見ていました。

その後、大家さんのお友達の家に行き、ウサギは上手に切り分けられました。
それを見ていたあるおばちゃんが、「私はこんな風にさばかれている様子を見たら、食べる気がしなくなるわ」と言っていました。
日本がスーパーなどできれいに肉が包装されて売られているのに対し、カンボジアでは、鶏などはまるまるの姿で売っており、自分でさばかれなければなりません。ですので、カンボジアの人がそういった感想を持つことは、何とも不思議な感じがしました。

ウサギのモモ肉はステーキに、他の部位は小さいブツ切りにされて、旬のたけのこ入りのおいしいスープになりました。
養殖が簡単な白いウサギに比べ、森に生息する野生のウサギは、値段が高く、味も全然違います。
その肉の柔らかいこと、柔らかいこと。柔らかい子ウサギの肉は、お店で食べると、モモ1つで一皿10000リエル(300円)以上もする高級品です。
ありがたく、おいしく頂いたのでした。

PA200213.jpg足を縛られ、観念したウサギPA200215.jpg上手に皮をはいでいく大家さん

2007年11月11日

怪魚現る!

田舎の家の大家さんが床屋の仕事をサボって、いつものように、ボン・ソムナニュ(「投網」の意。ホットニュース『投網シーズン』を参照)から帰ってくると、
「まさや、すごい情報を釣り仲間から聞いた。怪魚が現れたそうだ!」と言うのです。

どうやら、仕掛け網に、見たこともない魚がひっかかり、それが新聞にものって、ちょっとした近所の話題になっているとのこと。
ホットニュース魂がうずいたので、早速その魚を釣った人の家へと行くことになりました。

バイクで道を運転していると、人だかりが出来ている家が見えてきました。
見物人が押し寄せているようでした。
高床式の家の下に、小さいプールが作られており、その中に問題の怪魚がいました。 人の波を分けてプールを覗き込んでみると、何やら暗く長い影が見えました。
怪魚が怪魚たるゆえんは、その長さにあるようです。
すごく太いうなぎを、かなり長くした感じの魚でした。
息をするために怪魚が水面に上がってくると、ますますはっきりとその姿が見えました。

その魚を釣った人にインタビューを試みました。
「この魚がかかっていてビックリしたよ。長さは1メートル30センチでうろこは無い。トンレサップ湖(カンボジアの中央に位置する、とても大きな淡水の湖)には、大きな魚がたくさんいるけど、こんな魚はみたことないよ。アフリカにいる魚みたいだ。明日州の漁業局が、調査のためにこの魚を引き取りにくるから、今日見れてラッキーだったね。」

怪魚と聞いていて、目が8つぐらいあって、キバを持つような、変な魚をイメージしていたのですが、実際に見たその魚は、間延びしたながーい胴体で水の中でおとなしくしており、好奇の目にさらされている哀れな魚に見えました。
みんなにこの魚の名を聞いてみたのですが、返って来る答えは、「怪魚(奇妙な魚)」でした。
みんな見たことない魚で話題になっているのだから、名前が分からないのは当たり前ですね。

PA200233.jpgながーーい胴体をした怪魚。 PA200243.jpgおしよせる見物人の波。 PA200245.jpg見物人が、心ばかりのお金を置いていきます。

2007年11月10日

カンボジアの床屋に挑戦!

私の田舎の家の大家さんは、床屋さんをしながら、たまに兵士の仕事をしています。 レーダーなどを傍受する、空軍の兵士なのですが、以前床屋の職業訓練を受け、それで兵士の仕事の無い暇なときに床屋をしているわけです。

床屋さんにはそこそこお客さんがやって来るのですが、遊び人の大家さんは遊び人なので、サッカーとか、釣りとかに行ってしまい、お客さんが待ちぼうけをくらうこともしょっちゅうです。
もししっかり床屋をしていれば、兵士の給料よりもずっと収入を得られるはずですが、『遊び人であること』は、42歳の大家さんの哲学なのでしょう。

そんな遊びほうけてばかりいる大家さんですので、床屋の腕もたいしたことはないだろうと敬遠して、髪を切ってもらうことを敬遠していた私だったのですが、あまりにも髪が長くなって邪魔になったので、思い切って散髪を頼んでみました。
大家さんの床屋は、カンボジアの道端で見かけるような、『道端床屋』とでもいうような、イスが1つとはさみだけのような床屋よりはちょっとグレードが良く、そこに大きな鏡と、後ろ髪も見られるように、天井にとりつけてある小さな鏡がついた床屋です。
値段は大人が1500リエル(45円)、子どもが500リエル(15円)と、カンボジアの標準価格です。
ちなみに私が以前通っていた首都プノンペンの床屋さんは、4000リエル(120円)で、ちょっといいお店です。

髪をどういう風に切ってもらうかということは、日本でも伝えるのが難しく緊張するものですが、言葉がおぼつかない異国の地でしたので、絵を描きながら、詳しく時間をかけて大家さんに説明しました。
説明し終えると、大家さんは一言、「うーん、全然自信が無い。まさやのヘアスタイルをくずしてしまうことになるだろうけれど、泣くなよ」と言い放ちました。そんな正直な言葉を聞いて、私は彼に全てを委ねたのでした。

髪を切り始めると、妙におしゃべりになる大家さん。自信が無い証拠でしょう。
髪を切っているうちに、大家さんの体に大量の汗が噴き出してきました。やはり自信がないようです。
「手が震える」と、泣き言を言い始めました。
そんな大家さんの様子を見ていて、私も緊張し、大量の汗をかいてしまいます。
大家さんの奥さんはそんな様子を楽しそうに写真にとっています。

「いつもよりも時間がかかった。」と、15分で髪を切り終え、その後に髭剃りのサービスをしてくれました。出来栄えは上々。私が時間をかけて説明した髪形とはかけ離れたものになりましたが、それでもきれいに切ってくれました。
ただ、どんなに説得しても聞き入れてくれなかった後ろ髪は、まっすぐにチョキンと切りそろえられ、
「これがカンボジアの髪型だから文句言うな」と叱られる始末で、その点だけが腑に落ちませんでしたが。

「じゃあお勘定」というと、「まさやからはお金をとれない」というので、ありがたくタダで切ってもらいました。
でもそれからというもの、タダに味をしめて何回も切ってもらっていたら、いつのまにかお金を払うことになってしまいましたが...。

みなさんがカンボジアにいらしたときは、是非こちらで髪を切ってみてください。
5分もしないうちに、素敵な髪にしてくれるでしょう!

P8180040.jpgどちらも緊張している、髪きりバトル P8180044.jpg頼りなげな顔で、汗びっしょりの大家さん P8180050.jpg髪を切り終え、髪をクシでとく、満足げな大家さん P8180059.jpg満足にしあがり、OKサインを出す私

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