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カンボジア アーカイブ

2008年9月 5日

サエンクバールタック

久しぶりのホットニュースです!

日本で8月15日は終戦記念日。お盆の季節でもあるわけですが、この日、コンポンルアン水上村でも特別な行事がありました。
それは、「サエンクバールタック」と呼ばれるお祭りです。
サエンは「お供えする」、クバールは「頭」、タックは「水」という意味です。
雨季に入り、河川、湖の水かさが増し始めるこの時期に行われるので、このような名前がついたようです。

このお祭りは、カンボジアのお祭りではなく、中国やベトナム仏教の風習です。
私たちで言う「お盆」にあたり、亡くなった先祖を思い起こす行事です。
コンポンルアン水上村は、カンボジア人よりもベトナム人が多いので、檀家さんたちが集まって、お寺では盛大なお祭りが行われていました。
お祭り大好きの私は早速お寺に駆けつけました。

前日の14日夜からこのお祭りは始まります。
夜7時ごろお寺に行ってみると、お寺の中にはたくさんの人。
そして、お寺の横に設置された特設ステージ(大きな舟)には、それを上回る人の群れ。200人ぐらいいました。
お寺の中で、尼さんが神妙な顔で、長~いお経を読んでいる間、特設ステージでは子どもたちがはしゃぎまわり、若者たちが大声でおしゃべりをしています。
その周りには、たくさんの物売りたちの舟。
子どもにお菓子を売ったり、若者向けにコーヒーや食べ物を売っているのです。
水上村の露店は、舟なのです。
雰囲気を堪能して、夜9時ごろに私は帰りましたが、子ども達は深夜まで遊んでいるようでした。

次の日のお昼も、再びお寺に遊びに行きました。
そこでは、精進料理(お肉が入っていない料理)が青年達に振舞われ、みなでご飯を食べていました。
子ども達にはおいしいぜんざいをあげていました。
みんなが集まり、楽しく過ごすお盆の雰囲気に、私の参加できて大満足でした。

子ども達と一緒に、夜の寺へ

<子ども達と一緒に、夜のお寺へ>


夜が更けるほどお寺に遊びに来る人の数は増えます
<夜が更けるほどお寺に遊びに来る人の数は増えます>

儀式を行っている様子
<儀式を行っている様子>

訪れた人皆に振舞われる精進料理。生春巻きが美味
<訪れた人みんなに振舞われる精進料理。生春巻きが美味>

子ども達に振舞われる甘いぜんざい。これも美味
<子ども達に振舞われる甘いぜんざい。これも美味>

ぜんざいをもらって大喜びの子ども達
<ぜんざいをもらって大喜びの子ども達>


2008年5月28日

生まれ変わり

以前カンボジアの人が生まれ変わりの信仰があることをお伝えしましたが、
今回もそのお話の続きです。

カンボジアの人は、「まゆつば」ものの話をするのが好きです。
最近もっぱら話題になっているのは、「恐怖の携帯電話」です。
携帯の着信に、3桁の番号(海外からの電話などは、3桁表示です)が表示され、
かつ、その番号が赤い色で表示された時(白黒表示の携帯ではそんなことは起こり得ないのですが)、
その電話に出たら死んでしまうという噂です。

赤い3桁の番号に出たら、「携帯が爆発する」とか、「あらゆる所から血が出て死ぬ」とか、
とっぴな話なのですが、「○○の町で6人死んだ」とか言って、信じているのです。
そんな話を聞いてバカにしてる私も、内心ビビッています。

さて先日、お酒の席で、ふと、「生まれ変わり」の話になりました。
第一次世界大戦後、日本の兵士がカンボジアにも、私の住んでいる町にも進駐してきましたが、
そんな話をしている時に、「そういえばバッタンバン(カンボジアの都市)に、日本人の生まれ変わりがいる」という話になりました。

続きを読む "生まれ変わり" »

2007年11月10日

カンボジアの床屋に挑戦!

私の田舎の家の大家さんは、床屋さんをしながら、たまに兵士の仕事をしています。 レーダーなどを傍受する、空軍の兵士なのですが、以前床屋の職業訓練を受け、それで兵士の仕事の無い暇なときに床屋をしているわけです。

床屋さんにはそこそこお客さんがやって来るのですが、遊び人の大家さんは遊び人なので、サッカーとか、釣りとかに行ってしまい、お客さんが待ちぼうけをくらうこともしょっちゅうです。
もししっかり床屋をしていれば、兵士の給料よりもずっと収入を得られるはずですが、『遊び人であること』は、42歳の大家さんの哲学なのでしょう。

そんな遊びほうけてばかりいる大家さんですので、床屋の腕もたいしたことはないだろうと敬遠して、髪を切ってもらうことを敬遠していた私だったのですが、あまりにも髪が長くなって邪魔になったので、思い切って散髪を頼んでみました。
大家さんの床屋は、カンボジアの道端で見かけるような、『道端床屋』とでもいうような、イスが1つとはさみだけのような床屋よりはちょっとグレードが良く、そこに大きな鏡と、後ろ髪も見られるように、天井にとりつけてある小さな鏡がついた床屋です。
値段は大人が1500リエル(45円)、子どもが500リエル(15円)と、カンボジアの標準価格です。
ちなみに私が以前通っていた首都プノンペンの床屋さんは、4000リエル(120円)で、ちょっといいお店です。

髪をどういう風に切ってもらうかということは、日本でも伝えるのが難しく緊張するものですが、言葉がおぼつかない異国の地でしたので、絵を描きながら、詳しく時間をかけて大家さんに説明しました。
説明し終えると、大家さんは一言、「うーん、全然自信が無い。まさやのヘアスタイルをくずしてしまうことになるだろうけれど、泣くなよ」と言い放ちました。そんな正直な言葉を聞いて、私は彼に全てを委ねたのでした。

髪を切り始めると、妙におしゃべりになる大家さん。自信が無い証拠でしょう。
髪を切っているうちに、大家さんの体に大量の汗が噴き出してきました。やはり自信がないようです。
「手が震える」と、泣き言を言い始めました。
そんな大家さんの様子を見ていて、私も緊張し、大量の汗をかいてしまいます。
大家さんの奥さんはそんな様子を楽しそうに写真にとっています。

「いつもよりも時間がかかった。」と、15分で髪を切り終え、その後に髭剃りのサービスをしてくれました。出来栄えは上々。私が時間をかけて説明した髪形とはかけ離れたものになりましたが、それでもきれいに切ってくれました。
ただ、どんなに説得しても聞き入れてくれなかった後ろ髪は、まっすぐにチョキンと切りそろえられ、
「これがカンボジアの髪型だから文句言うな」と叱られる始末で、その点だけが腑に落ちませんでしたが。

「じゃあお勘定」というと、「まさやからはお金をとれない」というので、ありがたくタダで切ってもらいました。
でもそれからというもの、タダに味をしめて何回も切ってもらっていたら、いつのまにかお金を払うことになってしまいましたが...。

みなさんがカンボジアにいらしたときは、是非こちらで髪を切ってみてください。
5分もしないうちに、素敵な髪にしてくれるでしょう!

P8180040.jpgどちらも緊張している、髪きりバトル P8180044.jpg頼りなげな顔で、汗びっしょりの大家さん P8180050.jpg髪を切り終え、髪をクシでとく、満足げな大家さん P8180059.jpg満足にしあがり、OKサインを出す私

2007年7月24日

雨季の予感

カンボジアは雨の降らない乾季と、強い雨が毎日のように降る雨季に分けられます。
雨季はだいたい5月ごろからはじまり、11月ごろには終わります。

「雨季がそろそろ始まるな〜」と感じられるのは、
雨が頻繁に降り始めるようになるからですが、
雨季に入るころに大量発生する虫によっても、
雨季の到来を感じることが出来るのです。

5月、6月頃、電気をつけている家めがけて、
ものすごい数の虫が集まってきます。
その虫の名は「コンディア」、蟻塚を作る、シロアリの一種です。
別名「メープリエン」(雨の長という意味)です。

この虫は土の中に蟻として生活しますが、
雨季の始まる季節にいっせいに羽化します。
そして、夜テレビを見て楽しんでいる我が家に突入してくるのです。
もう、部屋中がこの虫だらけで、しゃべることすらままなりません。
口の中に虫が入ってくるからです。

この虫の対処法は、電気の下に水を用意しておくことです。
落下して水に入ると、もう飛べなくなります。

ある夜、大家さんが「明日の酒のつまみだ」と、
メープリアンが大量にいる私の部屋の電気を消し、
ろうそくを準備し、バケツを用意しました。
1時間もすると、バケツの中には、大量の死骸が。
次の日、水を捨て、邪魔な羽を丁寧に取り除き、
砂糖や唐辛子で香ばしく炒め、おいしく頂きました。

この虫は、羽化した後長くは生きられず、羽が取れて死んでしまいます(雨に濡れると羽が取れます)。
そんなはかない虫の一生は、私の胃の中で、私の命として生き続けていくことでしょう。

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はじめは数匹だけですが、どんどん仲間を呼び、部屋を占領してしまいます。

2007年5月17日

謎の果実

赤ラフ村で伝統的な儀式が催されたときのことです。祭るときに使用する木の枝があるのですが、それにはオレンジのような果実が付いています。その儀式が終了すると村人、特に子どもたちはその果実を1つでも他の子どもたちよりも多く取るようにと競争しながら、果実を持って帰っていたのですが、私は最初見かけどおり、それをオレンジだと思っていました。

ところが、ある子どもが冗談で言っているのも気付かず「これ美味しいから食べてごらん」と言って渡された果実を口にすると、「まずいぃぃぃ」。苦くて口に含めたものではなかったので、反射的に吐き出してしまいました。その子どもは無邪気に私を笑い飛ばしていました。この果実は見た目はジューシーであたかも甘味があり美味しそうに見えますが、その期待に反して、生で食べることはできません。

子どもたちは大切そうにあの果実を持って帰りましたが、何か特別な食べ方があったのかもしれません。見かけはオレンジ、中身はマンゴスティンが思いっきり苦くなった味と言えば、多少は想像が付きやすいでしょうか。この果実のことをご存知の方、どうか教えてください!

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果実を採るのは競争です!
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「ほら、美味しいでしょ?」
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2007年5月 9日

カンボジア正月スペシャル4 『水掛け』

4月はカンボジアで一番暑い季節でもあります。
うだるような暑さを吹き飛ばす、面白い行事が『水掛け』です。
これは、まもなく到来する雨季の恵みを願う行事の一環なのだそうですが、
お寺で行われる『水掛け』と、路上の『水掛け』があります。

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お坊さんが仏像に水をかける儀式です。

お正月の最終日、昼間みんなが遊んでいるゲームに参加しようと出かけていくと、そこに大勢の老人達が集まっていました。
『ボン スロン タック プレア』と呼ばれる、水浴びの儀式があるそうです。
見ていると、何人かのお坊さんがやってきて、お寺の仏像を水をかけて洗った後、
大勢の老人(老若男女いましたが、メインは老人です)に向かって、水をかけ始めました。
初めは木の枝に水をつけてパッパッという感じでしたが、最後のほうは悪ふざけに見えるほど、バケツごと大量の水を老人にかけていました。
ちょっと、すごい光景でした。
みんなビチョビチョで、みんな笑顔でした。
この水は祝福された水で、それをかぶるとご利益があると信じられているのです。
お正月の最終日、もしくはその後何日かの間に行われる儀式だそうです。

これだけが『水掛け』なのではありません。子どもたちの楽しい遊びになっている水掛けもあるのです。
それは、道行く人達に向かって、無差別に水をぶっかけるという、恐ろしいものです。
お正月のある日、何も知らずにのほほんとバイクに乗っていた自分は、ある家の前に子どもや若者がずらっと並んでいるのを見て、
「何かな?聞いてみよう」とうかつに近づいて行った所、大量の水をかけられました。
バックの中のカメラとかを心配する暇もありませんでした(もちろん、びしょびしょになりますので、写真はとれませんでした)。
ひしゃく、ばけつ、袋詰めのもの、ホース、ペットボトルなど、様々な方法で水が襲ってきます。
氷入りのつめたーい水をかけられるのはたまらなく効きます。
歩行者も、車も、バイクも、とにかく誰にでも水をかけます。
事故が起きて危ないと思うのですが、まあお正月ですし、楽しいからいいのでしょう。
水とともに、ベビーパウダーを振りかけられることもあります。
このベビーパウダーも、お正月中いたるところで使用され、みんな顔が真っ白なのです。

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お坊さん達が、ひしゃくでバケツの祝福された水をかけます。

暑ーく、井戸の水も干上がってしまうこの時期に、水をたくさん使ったこの遊び(儀式)は、なるほどこれから迎える雨季の水の恵みを願う儀式なのだなと納得したのでした。

これでカンボジア正月の体験レポートはおしまいです。
少しでもカンボジアのお正月の楽しさがみなさんに伝わったのなら幸せです!

2007年5月 8日

カンボジア正月スペシャル3 『お正月の遊び』

日本での羽子板、福笑いのように、カンボジアにもお正月ならではの遊びがあります。
年中行われている賭けトランプですが、お正月は大人の男どもが酒と共に、トランプに熱中する姿が多く見られます。

賭けトランプのように、お正月のみというわけではないのですが、お正月に好んで楽しまれるのが、
『クラークローク』(トラとひょうたん)という、サイコロ賭博の遊びです。

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(これが『クラークローク』です。約10円で売られています。)

トラ(もしくは鹿)、ひょうたん、ニワトリ、魚、エビの絵が描かれた紙の上に、皆お金を置いて賭けるのです。
サイコロの目がその6つの動物の絵になっており、3つのサイコロをふって、自分がお金を賭けた動物が出ればお金が2倍、3倍になっていくというゲームです。
家庭で子どもから大人までが楽しめるゲームです。

野外での遊びとして、『ボッ オンコニュ』というものがあります。
『オンコニュ』とは、ひらべったい栗の実のようなもので、ふたつの陣営に分かれ、敵が並べたその木の実に向かって、
木の実を投げていくつ倒せるかを競うのです。
勝てば、負けた側の人の膝を、その木の実を使ってぶつという罰ゲームがあるのですが、
木の実で膝をぶったときにいい音が出ないと、逆にぶたれ返されるという、何とも不思議なゲームで、盛り上がります。

他には、みんなが手をつないで大きな輪になって遊ぶ様々なゲームがあります。
『カンボジア式ハンカチ落とし』(おいかけられている人は鬼に激しくタオルでぶたれる過酷なもの)、『目隠し鬼』(目隠しをして音を頼りに鬼を捕まえるもの)、
『猫とねずみ』(ねずみが猫に捕まらないように、輪の外と中をうまく逃げ回るもの)、『竹とたけのこ』(竹と言ったら立ち上げり、たけのこと言ったら座ります)、
まだまだたくさんあります。
男の子と女の子が手をつないで輪を作っている時点でみながすでに興奮していますので、何のゲームをしても盛り上がるのです!

さらにさらに、もっと正式というか、ちゃんとしきられた場(王宮から地方のお寺まで)での遊びもあります。
土で出来たつぼを目隠しして豪快に割る『カンボジア式すいか割り』や、空のビンが一杯になるまで、口に含んだ水を注いでいき、ビンと水の入ったたらいまで往復リレーを繰り返すという、
名づけることが難しいゲーム(カンボジア語では『ボームタックダックドップ』といいます)、ペックオという何かの野菜の球根をつるして、手を使わずに食べる『カンボジア式アンパン競争』などなど。

自分が未だ見たことのないゲームももちろんあるはずです。
それを考えただけで、もうすでに来年の正月が楽しみになってきてしまうのです!

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目隠しして鬼を捕まえるゲーム。男女のペアが俄然盛り上がります。

2007年5月 7日

カンボジア正月スペシャル2 『レッツダンス!』

4月は農閑期です。農業に忙しくないこの時期がお正月となっています。
みなが田舎に帰省し、家族の時間をたのしみます。
カンボジア式のお正月の楽しみのメインは、やはり踊りです。

まだご近所さんたちをあまり知らない自分は、大家さんにくっついて、
お正月の3日間、毎夜踊りへと出かけていきました。
古いお寺の敷地に、近所の人がお金を出し合って作られたステージなどが準備され、
毎日そこに人が集まってくるのです。
自分が参加したこのお祭りの場の準備のために、
ある人は自分のバイクを売って、町の人のためにお金を集めたのだというからすごいものです。

「田舎バンド」と名づけられた音楽隊がステージで演奏し(といっても、木で作られたギターに、口パクのボーカルですが)、
大音響のCDにあわせて、老若男女が夜更けまで踊りまくります。
踊りの種類はたくさんあります。
一部をのぞいて、輪になり、ぺアで踊るというのが基本です。そのいくつかをご紹介したいと思います。
ロアムとは『踊る』の意味です。

ロアム ヴォン 『輪の踊り』の意。ゆっくりと前進しながら、カンボジア独特のステップで踊っていく一番オーソドックスなものです。内側と外側の二つのペアに分かれて踊ります。
ロアム クヴァイ 足を交差させるこの踊り独特のステップで前進していきます。ペアでなくてもOK。
ロアム サラワン 二人がペアになって、向かい合って前後に移動して踊るもの。手を前後に交差させます。前進せず、同じところでステップを繰り返します。
ロアム ラムリウ ロアム ヴォンよりリズムが早く、腕の位置も少し高くなります。
ロアム チョーク コンプッフ『エビ取りの踊り』の意。腰をかがめ、下から両手を持ち上げて行き、手をくねくねさせて、前後にステップを繰り返す踊りです。
ロアム マディゾン みなが同じ方向を向いて踊り、90度の方向転換を繰り返していきます。方向転換の際に、ジャンプして足をキックさせます。
ロアム ボレロー 前後のステップを踏んでいき、4ステップ目で足を前に突き出します。手は軽く握ったまま。サラワンと違い、前進していきます。
ロアム トゥヴィ ロアム マディゾンと似ていますが、腰のふりが加わった、さらに高度なものです。田舎ではまだ浸透していない、新しい踊りです。
ロアム クマエ ルー 『カンボジア山岳民族の踊り』の意。古く少数民族から伝わってきたもの。ペアが背中あわせと向かい合わせを繰り返し、片足で3ステップ踏み、手をくねくねさせます。
ロアム コントゥルム これも少数民族から伝わってきた踊り。ロアム ヴォンと似ていますが、リズムがかなり早いです。
ロアム チャチャチャ ロアム コントゥルムと似ていますが、横にステップを踏むものです。
ロアム ニャック 『(体を)揺り動かす踊り』の意。激しいビートにあわせて踊ります。型はありません。ディスコでの踊りです。

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弦の無いギター、空き缶のドラム、口パクのボーカル。いかしてます。
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日中は人が少ないダンスも、夜になると100人近くが集まってきます。

2007年4月28日

カンボジア正月スペシャル  『テヴァダー』

4月14日、カンボジアは新年を迎えました!
14日から16日までのお正月、カンボジアの人達はどんな風にお正月を楽しむのか?
お正月の間、眠い目をこすりながら書いた、渾身の体験レポートをお送りしたいと思います。

カンボジアは元来、太陰暦である旧暦1月に始まりましたが、
現在は太陽暦の4月中旬に定められています。
毎年、新年に入る時間が違います。
新年には、新しい干支の天使(『テヴァダー』と言います)が空から降りてきます。
その瞬間を持って、新年が始まるのです。

豚年(仏暦2551年、西暦2007年)の今年は(日本の干支とカンボジアの干支は一緒ですが、唯一日本の『いのしし』だけがカンボジアでは『豚』で、違います)、
正午12時48分に新年の天使が天から降りてきました。
かわいらしい黄金の豚の像がきらきらと輝いていました。
新しい天使は去年の天使と談笑し、引継ぎを受けます。そして去年の天使が天に帰って行くのです。
去年の天使も美人でしたが、今年の天使も美人でした。いい年になりそうです。

各家庭では、このテヴァダーを迎えるためのお供えの祭壇を作ります。
天使をお迎えするために、それぞれ意味のある捧げものを用意します。
ピカピカ光るクリスマス用のイルミネーションとともに、2階建ての家などは出来るだけ高い所にこの祭壇を準備します。
旬のマンゴーなども備えられており、お腹がすくと大家さんに頼んで、
「テヴァダーの祭壇からお供え物ひとつ頂きます」と断わり、おいしく頂きます。

テレビの画像が悪く、きれいな今年のテヴァダーをみなさんにはっきりと見て頂けないのが残念です…。

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新旧テヴァダーの引継ぎの様子です。

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これがテヴァダーを迎えるための祭壇です。

2007年4月13日

度派手なお葬式

「まさや、あれを見てみろ!」と、
庭で草むしりをしていた大家さんが、遠くの方を指差しています。
どうやらお葬式をしているようです。
お葬式はそんなに珍しいことではないのに、なんだろうなと目を凝らしてみると、
なんとそこには、今だかつてみたことのない、巨大なモノが建っているのです。

高く、巨大なそのモノとは、亡くなった方を火葬するために組み上げられたセットでした。
演劇の舞台セットのようなそれは、いつもバイクで通っている道に面した家の前に組み立てられていました。
朝は無かったのに、夕方に突如現れたそのセットは、夜になって大音響の音楽や花火に彩られ、光りだすのです!
とにかく度派手なそのセット。これでもかと光り、目立ちまくっています。
聞くところによると、何百ドルはするだろうとのことです。

80歳で天寿を全うされたおじいちゃんは、その度派手なセットの中央上部の棺に安置され、そこで火葬されました。
3日間続いたそのお葬式の最終日、火葬が行われ、細い煙突からモクモクと煙が上がっていました。
見ていて楽しい(不謹慎ですが)お葬式は初めてでした。

こんなお葬式はお金がかかるのでそうそう見られるものではないそうです。
王様や偉い人のお葬式のやり方だそうです。

自分のお葬式は、地味なものでいいかなあと思いました。

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3階立ての建物の高さに匹敵するぐらいの、巨大なセットです。

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棺の下の炉で、遺体を燃やします。セットが燃えないのが不思議です。

2007年4月11日

お正月の予感

いよいよ迫ってきました、カンボジアのお正月!
前にもお伝えしたように、カンボジアでは3回のお正月を楽しむことが出来ます。
ひとつは1月1日の、日本と同じお正月。
もうひとつは中国人やベトナム人のお正月。
そして、カンボジアのお正月。
このお正月が、メインなのです。

毎年、お正月の時期は少し異なります。
今年のお正月は、4月の14日から16日です。
でもすでに今から村の中で感じ取れる、「お正月の予感」。

お正月が近づいてくると、いろいろな家で、ボン(お祭り)が開かれます。
お金に余裕のある家庭が、ボンを開いて、近所の人たちに『ハレ』の場を提供するのです。
そのボンは様々なのですが、お坊さんを呼んで近所の人にご馳走をふるまって…だいたい一緒です。
そして、夜まで踊りふけるのです。
みんなこの踊りを楽しむためにやって来ます。
お寺や道々では、夜な夜な若い男女が手をつないで輪になり、いろんなゲームを楽しんでいます。
隣の家では、毎夜若い男の子が、流行歌にあわせて踊りの練習をしています。女の子の気を引くために間違いありません。
今は、みんなワクワクしている時期なのです!

でも、指をくわえて見ているだけでは、やはりつまらないので、
近所のボンに、参加してきました。
『ボン テカナー ヌクロティエン』と呼ばれるその儀式は、
亡くなった先祖を思い起こす行事で、新年の前に行われる行事だそうです。
ずうずうしくボンを主催しているおうちにあがらせてもらい、いろいろ説明を聞かせてもらい、
ご飯をご馳走になり、お酒を振舞ってもらった後、
「じゃあ外に踊りに行こうか」と、中年のおばちゃんと一緒に、夜更けまで踊っていました。

民族舞踊は実に様々です。またホットニュースで踊りのことを詳しくお伝えできたらと思います。
でも、たくさんの楽しみに忙しいこの時期に、ホットニュースを書く時間があるかどうか少し心配です。
もういくつ寝ると、カンボジア正月。楽しみです!

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主催者のおうちにお邪魔しました。
ご高齢の女性は剃髪して、功徳を積むことに勤しみます。

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みんなが輪になって、手をくねくねさせて踊る、「ロアムヴォン」という踊りです。

2007年3月12日

お寺のお披露目式

朝ごはんをお店で食べていたら、知り合いのおじさんに会って
「まさや、今日の夜、お寺でボンチョ・サイマーがあるから行くか?」
と誘われました。
何のことだかさっぱり分からなかったけれど、分からないなら、行って見て知るべきだと、
ホットニュース魂で出かけていきました。
(注 「ホットニュース魂」とは、何かネタになりそうなことはないかと、
積極的にホットなことを探し、追い求めていく心のことです。)

「車で迎えに行くから。」と言われたので、ご飯を済まして家で待っていると、
土砂を積むための大きなトラックが家の前に止まりました。
荷台には人がわんさかと乗っています。
自分もわんさかした所にぎゅうぎゅうに乗り込み、お寺に向かいました。

「ヴァット バンティエイ・クラオム(『下の砦』という名前のお寺)」と書かれた
大きな門を通り抜けてお寺へと向かう田んぼ道には、
この日のために街灯が用意されており、はるか遠くにはたくさんのライトがきらめいています。
どうやらそこがお寺のようです。
周りは田んぼだらけで民家もない広大な場所に、とてつもなく大きなお寺がドンと建っていました。

お寺についてみてビックリ。
溢れんばかりの人、人、人。
仏教の、そしてカンボジア人にとっての一大イベント
「プチュンバン」(日本でいう「お盆」です)の時と比べても劣らないほどの人でした。
たくさんの出店が並び、巨大なスクリーンでは映画が上映され、メリーゴーラウンドも設置され、
至る所でサイコロ賭博が行われています。
ひときわ目を引くのが、たくさんの物乞いの人たち。
この式のために各地から集まってくるという物乞いの人たち。
「この式では、ありとあらゆる障がいを持った人を見ることが出来る」と言われるほど。
驚きました。

さて肝心なことは、今日が一体何のイベントの日かということです。
聞いてみると、「新しいお寺のお披露目式」なのだそうです。
確かに、敷地の中心にそびえる巨大なお寺は真っ白で真新しいです。
「ボンチョ・サイマー」と呼ばれるその式。
ボンチョは「落とす」。サイマーは「ひも」(お寺の境界を指す言葉です)。
といっても、ひもを落とすわけではありません。

お寺によるのですが、この式は3日〜7日間行われ、
お寺の周りに彫られた穴(東西南北と四つの角、そして中心の本堂の計9つ)に
お金や、ありとあらゆるお供え物を投げ入れます。中には金を投げ入れる人もいます。
このお供え物を捧げる動作がボンチョです。
「きれいになりたい!」という人は美肌クリームやおしろい、鏡や櫛や香水など。
「頭がよくなりたい!」という人は、ノートや教科書、ボールペンなど。
願いごとを祈りながらお供えします。

この式の最終日には、本堂を囲んで張り巡らされていた「サイマー」のテープカットの式があります。
この日に全てのお供え物が回収され、お金がいくらか数えられ、物品は全て売られてそのお寺のために使われます。
昔は全て埋めていたそうですが、今はしっかりと利用するようです。
テープカットの式にはお金を寄付した政党の、お偉いさんたちがかけつけます(首相が来ることもあります)。
そして、切られたそのサイマーを皆が欲しがり、殺到するそうです。
幸運をもたらすサイマーを、腕に巻くのです。

夜の12時を過ぎても、人は続々と集まってくる一方でした。
それもそのはず、そのテープカットの式が朝の4時に行われるというのです。
皆は広大に敷地にそれぞれゴザを引いて、お酒を飲んだり、おしゃべりを楽しみながら、
テープカットを待っているようでした。
残念ながら自分はもう帰らなければいけなかったので、その式を見ることは出来ませんでしたが、
十分にそのお祭りを堪能して帰ってきたのでした。

帰りのトラックで、一緒にお寺に行った大家さんが
「自分は仏教徒だけど、ほとんどお寺に行かない。なのにまさやはクリスチャンなのにお寺に行くのが熱心だね。なんで?」
と聞いてきました。
「カンボジアのことを知りたいから行きたいんだよ。」と答えました。
カンボジア人の精神性とか暮らしぶりなどは、仏教と繋がっています。だから、カンボジアを知るには、お寺に行くのが一番!
でも大家さんのように、、カンボジア人の仏教徒でも、お寺に行くのに熱心でない人もいます。
自称「宗教にこだわらない男」、大家さん。彼にとっての神様は、自分を生み、育ててくれた母親だそうです。
「お寺に行くことじゃなくて、母親に恩返しすることが、自分にとっての善行だ」との言葉に、ジーンとした夜でした。

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これが本堂の周りに彫られた穴。たくさんのお金が入っています。

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これは本堂中央の一番大きな穴。いろんなお供え物があります。

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カンボジア語の上達を祈って、自分もお供えしました。

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本堂を囲むように縛られた紐、これが「サイマー」です。

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この日のために各地から大勢のお坊さんもかけつけました。

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女性のお寺に行くときの正装です。

2007年3月 8日

キックボクシング

カンボジア国民が愛しているスポーツ、それはサッカーとキックボクシング。
最近ではプロレス人気が高いですが、賭けの対象とされているこの二つのスポーツの人気はすごい。
サッカーのプロリーグはカンボジアにないですが、キックボクシングはカンボジア人の選手が多いため、
国民に一番愛されているスポーツだといえます。

最近、一番人気のキックボクシング選手「エーブートーン」選手が出場する試合がありました。
とても人気のある選手のようです。
テレビでその試合を楽しもうと、大家さんの友達が集まって、お酒と共に鑑賞会が始まりました。

ひたすら続くCMにうんざりしながら鑑賞しながら、
「キックボクシングってタイ方が有名だよね?」
などと、ぽろっと漏らしたら、猛反発を買いました。
「カンボジア発祥のスポーツである」と。
真偽のほどは分かりませんが、それほど国民が誇りをもっているスポーツなのでしょう。

さて前座の試合がいくつか続き、あーでもないこーでもないといいながら鑑賞会は続きました。
6時ごろから始まったボクシングのプログラム、10時近くになって、やっとメインイベントが始まりました。
アメリカからの黒人選手を相手に華麗に戦った「エーブートーン」なる選手は、3ラウンドでPKO勝利を収めました。

うちに来たお客さんたちは、みんな「この選手の顔がおもしろい」とか「この選手の奥さんはどうだ」とか、
変な視点で試合を見ながらも、満足して帰途に着いて行きました。

もう若くないエーブートーン選手ですが、これほど愛されている選手ですから、
これからもがんばって欲しいなと、よく分からないながらに、思ったのでした。

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お酒はほどほどに、キックボクシングに熱中する大人たち。

2007年2月28日

ベトナム正月

いつも「これは果たしてホットなニュースと言えるのだろうか?」と
悩みながら書いているホットニュースですが、
今回はホットニュースの趣旨にばっちり(?)の、
お正月のニュースをお届けします。

カンボジアにいると、お正月を3回楽しめます。
西暦の1月1日、いわゆる今の世界の一般的なお正月。
もう一つは、カンボジアやタイなどの、仏教の暦のお正月。
そしてもう一つは、日本の旧正月とも一致するベトナムや中国のお正月です。

カンボジアには華僑やベトナム人がたくさん住んでいますので、中国(ベトナム)正月も
街中で盛大に行われます。
お祭りごとが是非楽しまなければと、
水上村コンポンルアンと近くの都市プルサートでのお正月に参加してきました。

お正月に入る前に、皆はお墓参りをし、先祖の墓の前で砂山を作る行事をするそうです。
あいにく今回その行事は見られなかったのですが、
その後お正月に入り、皆は家族で集まり、日本のお正月のようにいろいろな行事を楽しみます。
正月に入るときには、様々なお供え物を捧げます。

いつもは漁で忙しい水上村の人たちも、このお正月のためにいつも以上に働いてお金をため、
正月は思いっきりお酒を飲んでグータラします。
女性はお正月料理を作るのに忙しいです。
子ども達は大人と一緒に将棋やトランプなどをして遊びます。

お年玉ももらいます(自分もちゃっかり頂きました)。
お年玉をもらうときは、「おじいちゃんが今年も健康で長生きできますように!」
とお祈りします。

正月の間は、家を掃除しません。
ほうきを持つことも良しとされません。
ほこりやごみを外に掃きだすことが、
「運や財産が逃げていく」ことになってしまうそうです。

こんなお正月の中でひときわ目をひく(耳をつんざく)のが、
「爆竹」です。
ベトナム本国では法律で禁止されているという爆竹ですが、
こちらでは時間や場所などお構いなしに、みんな爆竹で遊びます。
特に家につるして正月をお祝いする長ーい爆竹は、ものすごい迫力。
水上村でのベトナム正月をお祝いするミサでも、盛大に爆竹が鳴らされました。

正月を体験してみて感じたのは、やっぱりお正月は一年で一番特別な時期だということ。
普段楽しみといった楽しみもない水上村の人たちですが、この正月は皆が楽しそうでした。

今から来年のお正月が楽しみです!

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ミサの後、神父さんから祝杯を受けるおじいちゃん。

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花に飾られた聖書のみ言葉を家族代表が選び…

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読み上げます。その年の運勢を占うといった意味あいです。

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お正月のごちそう。生春巻きは絶品でした!

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いろんなお店や各家庭で、いろんなお供え物が捧げられます。

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とにかく長ーい爆竹。耳がキーンとなります。

2007年2月27日

かむアリ

皆さんはアリに噛まれて痛い思いをしたことがありますか?
カンボジアにいると、よくアリに噛まれます。

アリといっても噛むアリと噛まないアリがいます。
うっかり甘いものをこぼして、家の中に気絶しそうな程の
おびただしいアリがやってくることがありますが、
噛まなければ被害はありません。
でも、自分の住んでいる田舎の家の、外の水浴び場には、
噛むアリ(赤いアリです)がたくさんいて、厄介です。
でも水をざーとかければ、退散していきます。
アリはスズメ(前回のホットニュースをお読みください)と違い、
共生は可能だと思っていました。

でも先日、実に痛い思いをしました。
大家さんのお友達の農場に連れて行ってもらったときのことです。
マンゴーやジャックフルーツの木がきれいに並ぶ、とても広くてきれいな
その農場でしたが、おトイレがありませんでした。
尿意を催した自分は、マンゴの木に近寄って行って、根元めがけて
栄養を与えていました。
おしっこをしていたということです。

そこで悲劇は起こりました。
まだし終わっていない時、体中に激痛が走ったのです。
たくさんのアリが、体のありとあらゆる所を噛むのです。
それはもう、地獄の痛さでした。
なんとかしたくとも、し終わるまでは、戦いようがありません。
ただひたすらに耐えるしかないのです。

やっとし終わってから、大声で助けを呼び、たくさんの人の協力を
得ながら、アリとりが始まりました。
皮膚を噛んでいるアリは、キバが刺さってひっかかり、なかなか取れません。
アリを捕った人の指をも攻撃してきます。
以前家で小さいサソリに噛まれたこともあり、それもとても痛かったのですが、
アリは小さいながらも数で攻撃してくるので、もっと痛いのです。

どうやら自分はアリの巣に触れたようで、それが悲劇の始まりだったようです。
アリの名は「アンクローン」。一生その名は忘れられないでしょう。
ちなみにそのアリも、カンボジアのいろいろな動物、虫の類にもれず、食べられます。
卵も市場で売っています。
自分もお味見させていただきましたが、アリというものは酸っぱく、
なかなかにおいしいものでした。
皆様もぜひお試し下さい。

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丸まった葉っぱの中には

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噛む赤いアリの巣がありますので、ご注意を!

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これが卵と女王アリの混じったおやつです。唐辛子や砂糖を混ぜて頂きます。

2007年2月26日

スズメ革命

クロコーという田舎に家を借りてからもう半年が経ちますが、
借りた当初からずっと自分を悩ませてきたのは
「スズメ」です。

朝からやかましく鳴くスズメ達。
その数は40匹以上。
しかもやっかいなことに、自分の寝ている部屋に巣を作っており、
毎日その巣から落ちてくる草(わら)を掃除するだけで一苦労。
とにかくその草の量が半端ではないのです。
捨てた草をまた巣に持ち帰るので、いちいち焼かなければなりません。

何度か巣の一掃作戦を繰り返してきましたが、
その度にスズメたちは、あきらめるどころか、
前よりも多くのスズメを動員し、より大きな巣を作るという始末でした。
人間をあきらめさせようという作戦のようです。

半年続いた戦いに転機が訪れました。
人づてに、「いい薬がある」との情報を得たのです。
それはネズミ捕り用のネバネバしたゴムの樹脂でした。

さっそくスズメが普段居座っている屋根の裏部分などに塗ってみたところ、
効果抜群。
薬を塗ったその日だけで10匹のスズメが捕れたのです。
頭を悩ませていた大家さん家族と大喜び。
この記念すべき日を「スズメ革命の日」と名づけ、
捕ったスズメを丸焼きにして皆で分け合い、食べました。
その味は、絶品でした。

その後もスズメは懲りずにやってくるのですが、
その数はだいぶ減ったように思います。
「スズメがかわいそうだ!」と思われる皆様は、
ぜひ一度スズメと同居してみて下さい。
きっとうんざりしますよ。

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つかまったスズメたち

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頭からボリボリといただきました。

2007年2月18日

投網シーズン

ホットニュースではもうお馴染みの大家さん。
奥さんは小学校の先生。
旦那さんは、たまに都市へと兵士として出稼ぎに行きますが、普段は家で床屋さんをしています。

最近、日中に旦那さんが家を空けることが多くなりました。
髪を切りに来たお客さんが待ちくたびれて帰ってしまうことも度々。
「一体どこをほっつき歩いているの!?」
怒る奥さんに、旦那さんは決まってこう答えます。
「ヒマすぎるから釣りに行っていた」と。

雨季に湖に浸っていた土地や人工池などには、魚がたくさん住みついています。
カンボジア語で「ボン・ソムナニュ(「網を投げる」の意)」。
水が少なくなってきたこの時期がまさにベストシーズンのようです。
ある晴れた土曜日の朝。
学校に教えに行っている奥さんの目を盗んで懲りずにボン・ソムナニュに行く大家さんに、
自分もついていきました。

泥沼に入り、大きな魚が水面の虫を捕食するタイミングを待ちます。
ガバッと大きな口が水面から出てきた瞬間に、おもりがついた大きな網をそこに向かって投げるのです。
その姿はなかなかかっこいい。
自分も投げさせてもらいましたが、うまく網が開かずに失敗。
おとなしくそばで見ていることにしました。

網を投げ終わったら、網に繋がっている紐そゆっくりとひいていきます。
網が沼の底を引きずり、網の袋状になっているところに、魚が引っかかるのです。
自分が見ている2時間ほどの間に、大きななまずが2匹とれました。

売るとそこそこのお金になるので、床屋をやっているよりも収入があるときがありますが、
旦那さんは商売ではなく、娯楽としてやっているだけです。
魚は夜のお酒のおつまみになります。

おおぎやしの実から取れる天然の果実酒「タックタナオットチュー」(「おおぎやしの酸っぱい水」という意味)と共に、
その夜もおいしくお魚を頂きました。
怒りながらもおつまみを作ってくれる奥さん。優しいですね!

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網がきれいに開いていく様子は見事です!

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「まだまだこんな魚じゃ俺は満足しないぜ」と遊び人。

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おおぎやしの木。高い木に登って、お酒をとります。

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釣りをしているお父さんを退屈そうに待っている、大家さんの子ども。

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