ミッション No.107 2005年8月31日発行
表紙の写真:タイ・カンボジア・ミクロネシアの子どもたち
特集:戦後60周年を迎えて 各派遣国から平和のメッセージ ●平和への挨拶 ●広島とのかかわりの中で ●クイッティアオ(麺)がもたらした平和 ●8月15日 被昇天の日に ●これ以上、飢えに苦しむ人々を作り出さないで!
●これ以上、飢えに苦しむ人々を作り出さないで!
2002 年度カンボジア派遣 横浜教区菊名教会 浅野 美幸
6歳のヤーン君は、着ていく服がないためプテア・コマ(JLMM 子どもの家) に学びに来ることができませんでした。母親が洗濯をしないため、服がひどく汚れるとどこかに行ってしまうのです。彼の父親は内戦時代に負傷し、その後遺症により働きに行くことができず、お酒に溺れています。そのため母親と子ども達がゴミ捨て場に行き家計を助けなければならず、母親は忙しく子どもの衛生管理を行なう余裕がないのです。生活していく手段を欠いているだけでなく、子どもに対する親の責任感が失われてしまいました。
ステンミエンチャイの子どもたちと
カンボジアは長かった内戦が終わり平和を取り戻しています。しかし人々は何らかのかたちで戦争の被害を受け傷ついています。激しい暴力を経験した人は、今も心に受けた傷を抱えて生活しています。深く傷ついた心の傷は、彼らの子ども達が教育を受ける機会をも奪っています。精神的バランスを失った人たちが立ち直るには、まだ長い時間が必要なのです。 戦争は全てを破壊し、家族の命を奪い、生活基盤を奪っていきます。 素晴らしい平和憲法を持っている日本が有事に荷担し、これ以上飢えに苦しむ人々を生み出さないように、いまこそ大きな声をだし、平和憲法を変えようとする勢力に反対の声をあげ続けてほしいと強く願います。