ミッションイメージ
Google
ミッションNo.108

表紙の写真:2005年度派遣式にて

特集:2005年度派遣式

 

高橋真也 ・佐藤邦子

JLMMチャリティー・イベント開催
カンボジアからの手紙
タイ発!25,000バーツの笑顔
タイ派遣者YPD参加

応募信徒宣教者募集
購読ミッション購読
ニュースレター「ミッション」バックナンバー
No.108

タイ発! 25,000バーツの笑顔 1 2

福岡教区健軍教会 日笠山 万希子

チェンマイに戻るか、バンコクに行くか

 私が活動しているDiSAC の上司、ナヤナーと共にバンコクに行くことになりました。彼女は会議出席の為、私はビザ関係の為にです。出発当日チェンマイに再び洪水がやってくるとのことで、一時出発が危ぶまれましたが、その後の情報で大丈夫ということだったので、上司のナヤナーと少し安心して2人で夕方発の寝台列車に乗りました。チェンマイからバンコクまではバスや列車ですと十数時間掛かる長旅です。初めてのバンコク。仕事で行くとはいえ、嬉しくて興奮していました。

 ところが、夕食も済ませ3時間経過したところで列車が止まってしまいました。チェンマイでは洪水は発生していませんでしたが、別の場所では洪水が起こっていたのです。駅員に聞くといつ出発するかも分からないとのことで、ナヤナーはチェンマイに戻る決心をしました。会議に間に合うか分からない上、前回の洪水で家は大きな被害を受け、その日家を守る人が女性1人しかおらず、洪水が再びチェンマイを襲うなら、出席するはずだったバンコクでの会議をキャンセルして家に帰る必要があったからです。

「まこ、私はこれからチェンマイに帰るわ。あなたはどうする?」ととっさに聞かれました。初めてのバンコク、それに観光目的ではなく、公的機関に行き、短時間内に用事を済ませなければなりません。正直いうと、タイ人の助けなしでは不安な作業です。また別のスタッフがバンコクに行くときに一緒に行けばいいかなとかなり消極的に考えていたとき、ナヤナーは近くに座っていた若い女性に声を掛けていました。話しを聞くとバンコクで NGO 職員として働いていてこのままバンコクに行くという女性でした。ナヤナーは、「申し訳ないけれど(こういう事情なので) バンコクに到着するまで、彼女の面倒みてくれないかしら?」と頼んでいました。その女性は考える間もなく「いいですよ」と答えてくれて、結局私はその女性と一緒にバンコクに行くことになりました。

親しい友人の死
 「何も心配することないのよ、私が隣にいるから。」といってナヤナーが座っていたところに荷物を持って移動してきてくれました。「大丈夫だからね」と子どもを優しくなだめるように何度もその女性は私に言って安心させてくれました。3時間以上も汽車は立ち往生していました。私たちにとってはお互いのことを話す絶好の機会です。その女性は30代のタイの人でカニッタ(ニックネーム:ガイ) さんといいます。普段はバンコク−チェンマイ間を飛行機で移動するそうですが、チケットが取れなかったので、今回は寝台列車で移動することになったそうです。現在「タイ麻薬常用者のネットワーク」という NGO で職員として働いています。NGO 職員になる数年前までは企業で働いていたそうです。きっかけは、親しい友人を HIV/AIDS で失ったということでした。「それまではまったくそういうことに興味はなかったの。でも、友人を亡くしたことで働こうと思ったの」と語ってくれました。
前のページへ 3/4 次のページへ
BACK
HOME
BLANC
BLANC
©2006 JLMM 日本カトリック信徒宣教者会 All Rights Reserved.