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ミッションNo.110

表紙の写真:カンボジア・コンポンルアンの風景

タイからの手紙

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No.110
〜タイからの手紙〜

 ある青年との出会いをきっかけにラフ族の子ども達への教育について考えたことを書きました。タイの山岳民族は日本人にとって遠い存在かもしれません。まずは、タイの山岳民族のような「弱い立場に置かれた人々」について知って欲しいと思います。山岳民族を通して、今度はあなたの周りの「弱い立場に置かれた人々」に気づき、彼らと共に歩むことを考えていただけたらいいなと願っています。

福岡教区健軍教会 日笠山万希子

 チェンマイ市内にタイ国内でも屈指の有名校があります。ここはいわゆるエリートの学校で現首相のタクシン氏もここの卒業生です。この高校生達が教職員と共に特別授業と称してラフ族の村、ポンパー村にやってくることになりました。総勢30名ほどの団体です。ラフ族出身のパイロット神父が案内役です。私は神父と同じ車に同乗し、高校生達は後ろから別の車でやってきました。
 村までの5時間、神父といろいろな話をした中で学校の問題に関する話が出ました。今回村に同行する学校のような超エリート校をはじめ、都会の学校では日本の学校で聞くような問題を抱えているとのことです。犯罪を犯してしまう生徒から、心の病気を抱えている生徒もいます。忙しい日々の中で家族との時間が極端に少なくなったこと、また物質主義によって、親も子どもも物やお金に縛られてしまっていることなどが原因だと神父は言いました。この学校でも勉強ばかりでなく、生徒たちが興味ある分野を選択して活動する特別授業が設けられるようになりましたが、それはより幅の広い授業によって生徒たちに視野を広げてもらおうという願いが学校側にもあるからでしょう。
 今回のこの訪問がどのようなものになるのか、私は村に到着するまでとても楽しみでした。希望と皮肉を込めてです。援助物資を配るだけの「一方通行援助」的な活動にするのか、それとも何か別の、そうではない活動になるのか、客観的に訪問者と村人を見るよい機会でもありました。そして、その両者とは、去年までの私と村人の関係を指しているように思えました。

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