Mission in Kingdom of Cambodia
(since 1982-)
活動概要
カンボジアでの活動
1992 年 4 月より復興に取り組むカンボジア人、帰還難民者の支援をきっかけに信徒宣教者の派遣が開始されました。バッタンバン州にて児童養護施設(孤児院)におけるソーシャルワーク支援、洋裁技術支援・ハンディクラフト製作による女性の自立支援、スヴァイリエン・コンポンスプー州では、試験農場、幼稚園支援、カンボジア人による NGO を通してのコミュニティー開発支援を行ってきました。
首都プノンペンに事務所を構え、1996 年 6 月 14 日、カンボジア政府に JLMM カンボジアとして国際 NGO 登録を行いました。
1998 年 1 月からはカリタス・カンボジアとの協働でプノンペン市にステンミエンチャイ地区ごみ捨て場周辺に暮らす人々のための生活向上支援、2001 年 12 月よりバッタンバン知牧区内プルサト州コンポンルアンの水上生活村における関わりを展開しています。
2007年6月から、シェムリアップ州クナ・トゥメイにおいてカトリック教会が地域の子ども達に向け行っている子どもセンターの識字教室などの活動を開始。
2008年7月より、バンタイミエンチャイ州タオム村でカトリック教会が地域の子ども達に向け行っている子どもセンターの支援。さらに、2009年7月より2011年7月までシェムリアップ州にあるレナセールが行う活動支援を開始しました。
主な活動
現在の活動
1.ゴミ集積場の近くに住む人々と共に
1998 年よりプノンペン市ステンミエンチャイ地区ゴミ集積場周辺に暮らす人々の生活向上支援を行っています。
ステンミエンチャイ地区には、首都プノンペンのすべてのゴミが集められるゴミ集積場があります。ここでは、干ばつや現金収入の少なさから農業を離れ、仕事を求めて地方から出てきた家族が、思い通りの仕事には就けず、仕方なく鉄やプラスチックなど、リサイクル可能なものをゴミの山から拾い上げ、それらを売ることで生計を立てています。
こうした家庭では、子ども達も重要な働き手となるため、子ども達も朝から陽が沈むまで働きます。ですので、日本の子ども達のように学校に通い、十分な教育を受けることができません。また、学校に行っても、学校の授業についていけず、中退してしまう子どもも少なくありません。
2009年7月にステンミエンチャイ地区のゴミ集積場は収容能力を超えたため閉鎖されました。現在は新たに作られたダンコー地区の集積場に集められています。新しい集積場での有価物収集は許可されていますが、近隣に移り住むことは禁じられているため、住民はステンミエンチャイからダンコー地区まで毎日乗合バスで通っています。
1)プテア・コマ(子どもの家)
週5日ステンミエンチャイ地区に住む子ども達をあつめ授業を行っています。
月曜から金曜の毎日、午前8時45分から11時まで年齢、能力別に2つにクラスが分かれた授業があります。2005年からはクメールダンスの授業も行っています。
授業を受け持っているのは、カンボジア人の先生です。私たちは、その先生の補助をしています。
プテア・コマが対象にしているのは、貧困や家庭の事情で小学校に入学していない子ども、そして小学校退学や落第、授業についていけない子どもなどで、基礎的社会能力や知的能力を学び取れる経験の場として授業を行っています。
プテア・コマ トム(大きな子どもの家)
クメール語の読み書き、1から10の数字が分かる6歳から12歳の子どもを対象にしています。クメール語の識字教育、簡単な足し算・引き算、体育、音楽、図工、お絵かき、塗り絵、絵本の読み聞かせ、クメール(カンボジア)ダンス、保健衛生道徳指導などの授業を行っています。
プテア・コマ トイ(小さな子どもの家)
クメール語子音の読み書きが出来ない児童を対象にしています。
クメール語の読み書き、1から10の数字、体育、音楽、図工、お絵かき、塗り絵、絵本の読み聞かせ、クメール(カンボジア)ダンス、保健衛生・道徳指導などをしています。
プテア・コマ トイトイ(小さな小さな子どもの家)
3歳から5歳の乳幼児を対象にしています。
パズルやお絵かきなど遊びが中心です。